ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「うちのエリナに近づこうとするからだ。エリナ、お前はキッチンに入っていろ」

「はーい」

 白い耳をぴこぴこさせながら、良いお返事のエリナはキッチンスペースに行った。

「サファンさん、今夜はカツレツ定食なんです。盛りはどっちのサイズにしますか?」

 素早くルディの手を振り解き、後ろに飛び退いた狐は、何事もなかったかのように爽やかな笑顔で返事をした。

「もっちろん、大盛りでね! 今朝のごはんも美味しかったし、仕事の後でお腹がぺこぺこだよ」

「……大盛り」

 サファンと対照的に『大盛り』のひと言だけ言ったキーガスも、サファンと共に手近な席に着いた。
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