ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
過保護な狼
カツレツ定食は、もちろん一般の客にも好評だった。
本当はお代わりが食べたかったルディだが、さすがに大人なのでその気持ちはグッとこらえて、忙しいふたりに代わって料理を運んだものだから、客たちは「警備隊長が、ウェイターをやっている⁉︎」と驚いた。
「今日から『青弓亭』で働く小さな料理人は、俺が後ろ盾となっているんだ」
なぜか得意げに胸を張るルディの後ろで、小さな子猫が白い耳をピクピクさせて「エリナと言います、よろしくお願いしまーす」と手を振った。
「隊長さん、あんな小さな子猫を働かせているんですか?」
犬族の若いお嬢さんが、少し強い口調で言った。犬族の女性は母性本能が強いのだ。
しかし、ルディは怯まない。
「彼女は小さいが、見た目よりもしっかりした猫で、おまけにとても腕の良い料理人なんだ。さあ、できたての定食を食べてみてくれ。エリナの指導の元で腕を上げたミメットが作った料理だぞ」
ふたつのフライパンで、同時に6枚のカツレツが揚げられるので、6人の客の前には定食が並んでいた。
「とても美味しそうだわ」
客たちは「ありがたき糧を」と食前の挨拶をしてから、カツレツ定食を食べ始め、その後は皆無口になってひたすら食べ続けたのであった。
本当はお代わりが食べたかったルディだが、さすがに大人なのでその気持ちはグッとこらえて、忙しいふたりに代わって料理を運んだものだから、客たちは「警備隊長が、ウェイターをやっている⁉︎」と驚いた。
「今日から『青弓亭』で働く小さな料理人は、俺が後ろ盾となっているんだ」
なぜか得意げに胸を張るルディの後ろで、小さな子猫が白い耳をピクピクさせて「エリナと言います、よろしくお願いしまーす」と手を振った。
「隊長さん、あんな小さな子猫を働かせているんですか?」
犬族の若いお嬢さんが、少し強い口調で言った。犬族の女性は母性本能が強いのだ。
しかし、ルディは怯まない。
「彼女は小さいが、見た目よりもしっかりした猫で、おまけにとても腕の良い料理人なんだ。さあ、できたての定食を食べてみてくれ。エリナの指導の元で腕を上げたミメットが作った料理だぞ」
ふたつのフライパンで、同時に6枚のカツレツが揚げられるので、6人の客の前には定食が並んでいた。
「とても美味しそうだわ」
客たちは「ありがたき糧を」と食前の挨拶をしてから、カツレツ定食を食べ始め、その後は皆無口になってひたすら食べ続けたのであった。