花のようなる愛しいあなた
城内の豊国神社でも、秀吉の13回忌の法要が執り行われた。
13回忌ともなれば、もはやお祭りである。
今回は秀頼が成人して初めての大きな法要ということで、治長が提案したように剣技大会を奉納することになった。
まずは子供達による相撲トーナメントと投石による的当て大会が行われた。
次に女性陣によるほんわか鞠付き大会とガチ目の薙刀トーナメントが行われた。
千姫や松ももちろん参加した。
千姫的にはせっかくなので蹴鞠大会にしたかったのだが、はしたないから…と普通に手で鞠をつくことになった。
薙刀は日ごろの鍛錬の成果を見せるのだと意気込んだ。
なかなか良い線まで行ったのだが3回戦くらいで敗退した。
「悔しい〜っ!!」
決勝は侍女頭大蔵卿の局・おばば様と台所長・ヨシさんの対戦だった。
接戦ではあったが持久戦になると日頃の運動量がものを言った。
ヨシさんが勝利した。
大坂城のババア達のポテンシャルは高い。
盛り上がったところで、いよいよ男性陣の登場である。
秀頼は馬に乗り陣羽織を纏い皆を率いて登場した。
あまりの尊さに女性陣は我を忘れて声援を送る。
普段一定の距離を保っている淀殿と千姫だが、この時ばかりは手を取り合って秀頼への愛を叫んだ。
「やだもう秀頼様ったら何て尊いのかしら!!」
「本っ当に素敵すぎる…!」
「さすが私の息子♪」
「さすが私の旦那様♪」
男性部門は競技数が多い。
まずは足軽たちによる相撲大会。
次に弓隊による流鏑馬戦。
その次に鉄砲隊による射的トーナメント。
最後に槍や刀を用いてのトーナメント戦が行われた。
優勝者は秀頼と対戦ができることもあり、皆真剣に取り組んだ。
重成は槍で出場した。
準決勝まで行ったが糺と対戦して惜しくも敗退した。
「まだまだだな!
たまには俺を負かしてみろ!」
「ちっくしょ〜!!!」
決勝は糺と大野治房との対戦だった。
2人ともさすがという槍捌きだ。
無駄な動きもなく洗練された動きであった。
やはり豊臣軍の指揮官を務めるだけあって気迫が違う。
接戦の末、糺が勝利した。
勝利した糺は秀頼と手合わせを行う。
普段から鍛錬で幾度となく手を合わせている二人だが、今回はギャラリーの数が違う。
自然と力が入る。
「そろそろ秀頼様にも私を倒して頂きたいですねぇ」
「よし、行くぞ!」
糺は長い槍を巧みに操り技を仕掛けてくる。
秀頼は手足の長さと動きの速さを武器に果敢に攻めていく。
白熱の戦いはなかなか決着がつかない。
汗をかいた二人が上衣を脱ぎ捨てたときには黄色い悲鳴が大坂城に響き渡った。
その悲鳴に驚いた秀頼がちょっとびっくりした隙に糺の技が決まった。
「痛っ!」
「渡辺糺の勝利!」
治長が判決を下す。
「ええええ~~!!ずりぃぞ、糺!!」
重成のクレームを糺が一蹴する。
「真剣勝負なら一瞬の隙も許されないからな」
「確かに。
僕もまだまだですね、更に精進しないと」
秀頼は負けはしたが手応えを感じているようだった。
13回忌ともなれば、もはやお祭りである。
今回は秀頼が成人して初めての大きな法要ということで、治長が提案したように剣技大会を奉納することになった。
まずは子供達による相撲トーナメントと投石による的当て大会が行われた。
次に女性陣によるほんわか鞠付き大会とガチ目の薙刀トーナメントが行われた。
千姫や松ももちろん参加した。
千姫的にはせっかくなので蹴鞠大会にしたかったのだが、はしたないから…と普通に手で鞠をつくことになった。
薙刀は日ごろの鍛錬の成果を見せるのだと意気込んだ。
なかなか良い線まで行ったのだが3回戦くらいで敗退した。
「悔しい〜っ!!」
決勝は侍女頭大蔵卿の局・おばば様と台所長・ヨシさんの対戦だった。
接戦ではあったが持久戦になると日頃の運動量がものを言った。
ヨシさんが勝利した。
大坂城のババア達のポテンシャルは高い。
盛り上がったところで、いよいよ男性陣の登場である。
秀頼は馬に乗り陣羽織を纏い皆を率いて登場した。
あまりの尊さに女性陣は我を忘れて声援を送る。
普段一定の距離を保っている淀殿と千姫だが、この時ばかりは手を取り合って秀頼への愛を叫んだ。
「やだもう秀頼様ったら何て尊いのかしら!!」
「本っ当に素敵すぎる…!」
「さすが私の息子♪」
「さすが私の旦那様♪」
男性部門は競技数が多い。
まずは足軽たちによる相撲大会。
次に弓隊による流鏑馬戦。
その次に鉄砲隊による射的トーナメント。
最後に槍や刀を用いてのトーナメント戦が行われた。
優勝者は秀頼と対戦ができることもあり、皆真剣に取り組んだ。
重成は槍で出場した。
準決勝まで行ったが糺と対戦して惜しくも敗退した。
「まだまだだな!
たまには俺を負かしてみろ!」
「ちっくしょ〜!!!」
決勝は糺と大野治房との対戦だった。
2人ともさすがという槍捌きだ。
無駄な動きもなく洗練された動きであった。
やはり豊臣軍の指揮官を務めるだけあって気迫が違う。
接戦の末、糺が勝利した。
勝利した糺は秀頼と手合わせを行う。
普段から鍛錬で幾度となく手を合わせている二人だが、今回はギャラリーの数が違う。
自然と力が入る。
「そろそろ秀頼様にも私を倒して頂きたいですねぇ」
「よし、行くぞ!」
糺は長い槍を巧みに操り技を仕掛けてくる。
秀頼は手足の長さと動きの速さを武器に果敢に攻めていく。
白熱の戦いはなかなか決着がつかない。
汗をかいた二人が上衣を脱ぎ捨てたときには黄色い悲鳴が大坂城に響き渡った。
その悲鳴に驚いた秀頼がちょっとびっくりした隙に糺の技が決まった。
「痛っ!」
「渡辺糺の勝利!」
治長が判決を下す。
「ええええ~~!!ずりぃぞ、糺!!」
重成のクレームを糺が一蹴する。
「真剣勝負なら一瞬の隙も許されないからな」
「確かに。
僕もまだまだですね、更に精進しないと」
秀頼は負けはしたが手応えを感じているようだった。