身代わり王女の禁断の恋
「アルフ、そういうのは、あとにして
くれない?
目のやり場に困るんだけど。」

アルフは腕を緩めて、王女殿下を眺めて言う。

「仕方ないだろ。
最愛の恋人と引き裂かれて、二度と会えない
かもしれないと思ってたんだぞ。
大体、なんでフルーナは、クリスを
身代わりにしてたんだよ?」

「あら、私のお陰で、あなたはクリスと
出会えたんじゃなくって?
感謝してもらってもいいと
思うんですけど。」

王女殿下はにっこりと笑って答える。

「相変わらず口の減らない王女だな。
とにかく説明しろよ。」

アルフに催促されて、王女殿下の代わりにクラウスが説明をしてくれた。

「毒を飲まされたって、誰に!?
ああ、それより何より、フルーナが無事で
良かった。」

アルフは、フルーナの元へ行き、ぎゅっと抱きしめた。

「それで?
毒を盛った犯人は捕まえたのか?」

そうよね。
初めは、アルフに違いないって言ってたけど、アルフじゃないんですもの、他に犯人がいるのよね?

私も興味深々でクラウスの返事を待つ。
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