身代わり王女の禁断の恋
「私、王位継承権を放棄するの。」
「王女殿下!!」
ふわりと笑って言った王女殿下をクラウスが止めた。
けれど、王女殿下は構わず続ける。
「私ね、クラウスが好きなの。
でもね、私が次期女王である以上、
クラウスは絶対に私を受け入れては
くれない。
だから、女王になるのをやめるの。」
さらりと事も無げに言う王女殿下はとても美しくて…
「いや、それは…
兄上は、国王陛下は、なんて?」
「ふふっ
そんなの反対に決まってるじゃない。
それでも、私は決めたの。
お父さまがなんて言おうと私は私が
好きな人と結婚する。
地位も名誉も私にはいらないの。」
王女殿下は、笑顔を絶やさない。
「いや、落ち着けよ。
俺もフルーナも王位継承権を放棄したら、
次は俺のはとこまで飛ぶんだぞ?
しかも年齢はすでに65歳。
どう考えても、兄上の後を継ぐのは
無理だろ?」
「落ち着いてるわよ。
だから、最初から言ってるじゃない。
王位を継ぐのは、アルフだって。」
「いや、だって、俺は… 」
アルフは私の方を見る。
「王女殿下!!」
ふわりと笑って言った王女殿下をクラウスが止めた。
けれど、王女殿下は構わず続ける。
「私ね、クラウスが好きなの。
でもね、私が次期女王である以上、
クラウスは絶対に私を受け入れては
くれない。
だから、女王になるのをやめるの。」
さらりと事も無げに言う王女殿下はとても美しくて…
「いや、それは…
兄上は、国王陛下は、なんて?」
「ふふっ
そんなの反対に決まってるじゃない。
それでも、私は決めたの。
お父さまがなんて言おうと私は私が
好きな人と結婚する。
地位も名誉も私にはいらないの。」
王女殿下は、笑顔を絶やさない。
「いや、落ち着けよ。
俺もフルーナも王位継承権を放棄したら、
次は俺のはとこまで飛ぶんだぞ?
しかも年齢はすでに65歳。
どう考えても、兄上の後を継ぐのは
無理だろ?」
「落ち着いてるわよ。
だから、最初から言ってるじゃない。
王位を継ぐのは、アルフだって。」
「いや、だって、俺は… 」
アルフは私の方を見る。