テキトー上司は、溺れるほどの愛を私に注ぐ。
それでも憧れていたこの会社に入社して、こうして仕事に携わっていると思うと、とても感慨深い。
高級化粧品ってだけあって、値段は張るけど私も普段からAmyを愛用している。
使い勝手の良さはもちろん、カラフルで可愛いパッケージやデザイン性まで兼ね備えているAmyは、例えるならマカロンみたいに可愛い。
見ているだけで癒されてしまうから不思議。
毎朝、"今日も1日頑張ろう!"って思えるのも、Amyのおかげかもしれない。なんて、少し大袈裟か。
「菜緒も合コン行こうよ〜。そろそろ良い人作らないと、もう私たちアラサーだよ?」
「ちょっと、アラサーとか言うのやめてよね。それに、私は合コンとか興味ないし」
"恋愛するゾ!"みたいな雰囲気の中に飛び込んで、無理矢理に彼氏を作るのは気が引ける。
もちろん、中には本当に気が合う素敵な人だっているかもしれないけど。
私はもっとこう、ありきたりな日常の中で、柄にもなく運命的な出会いを求めてたりするんだ。
と言うより……