私を愛してくれますか
「長澤、この後社会科準備室に来なさい」
「わかりました」

社会科担当の綿貫先生。
25歳とかなり若い先生でさらに身長も高めでイケメンで女子生徒に断トツ人気の先生。
ただ、クールで冷たい一面もある。

私、長澤柑那もこの先生に恋したひとり。
ただ私の場合は憧れやファンではなくガチ惚れし現在秘密交際中。

『コンコン』
「失礼します」

社会科準備室へ入ると綿貫先生がコーヒー片手に新聞を広げていた。

「来ましたけど。」
「うん」

先生は椅子から立ち上がり私の後ろのドアに鍵をかけると私をそっと抱きしめた。

在学生と教師の恋愛なんていけないことは分かってはいるけど本気で好きになってしまった今の自分を止めることなんて当時の私には出来なかった。
先生がどんな気持ちなのかなんて考える余裕もなかった。
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