※彼の愛情表現は、少しだけ重すぎる。
ホットココアと、手袋
ユキによってマイナスになってしまったイメージを挽回させるべく、私は週末、都内まで足を伸ばして美容室に向かった。
そして腰まで伸ばしたブロンドの髪を、淡いピンクのグラデーション染めた。
茶系意外に染めるのは初めてだったからだいぶ思い切ったけど、「できましたよ」と美容師に言われて瞼を開けた瞬間、目に飛び込んできた鏡に映った自分は、なんだか強くなったように見えた。
これできっとみんな私をイケてるって見直してくれるはず。
そんな自信を持って登校した月曜、グラウンドを歩いていたところでさっそく体育の先生に見つかって呼び出しをくらったけど、それすらも少し鼻が高い。
カーストトップであるからにはやはり、たまにやんちゃをして怒られるくらいがちょうどいいのだ。