夜空の下には一輪の花~遊斗ルート~
『ないなぁー』
いま、遊斗さんの部屋にいます。しかし、変なものはなんにもないんですよ。
ユウト「遅れてすみません。」
『ひゃっ!』
ユウト「あ、すみません。驚かせましたか?」
『い、いえ、大丈夫です。』
ユウト「あっ。ホコリ、ついてますよ?」
『えっ!?どこですか!?』
すっ
ユウト「取れました。」
『ありがとうございます!あ、もう遅いので、帰ります!』
ユウト「送りますよ?」
『大丈夫です。ありがとうございます。』
ユウト「はい。また来てください。」
『はい!ではっ!』
(やったです!また探す口実ができました!それに、游斗さんの家にカメラ仕掛けましたし!)
~游斗サイド~
ユウト「くくっ。本当に、信じやすい人ですね。」
鏡に向かって語る僕。鏡の僕は口調を変えて答えてくれる。
鏡「だな。でも、アイツは、何を探してたんだ?」
ユウト「たぶん・・・アレでしょうね。そして彼女は」
鏡「・・・! 警察のマワシモノか!?」
ユウト「たぶん・・・スパイとか、そのへんでしょう。おや?」
鏡「どうした?游斗」
ユウト「これは・・・彼女、僕らの部屋にカメラ仕掛けてましたよ。くくくくっ!!ハハッ!おもしろい人ですよ本当に!おや?これは
・・・彼女のメガネですね。まあ、預かっていてもいいですよね。戻りますが、僕は!」
少し顔を赤くしてニヤニヤと笑い、小声でいう。
ユウト「早く彼女がほしいです・・・♥」
鏡「オレはいらねぇ。警察のマワシモノの奴なんて。」
ユウト「何をいってるんですか?僕らじゃなく、
        僕の
ですよ?もぉ、にがしませぇん♥アリスサァン?♥」
鏡(や、やばいっ!こいつはヤバイ!!不思議に伝えねぇと!!あいつが、死ぬかもしれない!もう、死んでほしくないんだ・・・)
鏡「おい、游斗、あしただけ、おれと入れ替わってくれないか?」
ユウト「いいですよ?たまには外の空気吸いたいですもんね。では、また明日。」
鏡「あぁ、お休み。」
~遊斗サイドエンド~
次の日
ユウト(入れ替わったが、どうしようか。そんな偶然に会えるなんてことは、ないだろうし。)
『あっ、游斗さん!』
ユウト「おう、いや、はい。おはようございます。」
『どうしたんですか?なんか変ですよ?』
ユウト「いえ、大丈夫です。あの、アリスさん、もう、僕に話しかけないでください。関わらないでください。」
(⁉そしたら、スパイの仕事が出来なくなるじゃないですか!!どうしましょう⁉)
ユウト「僕は、君を嫌いになりましたから。」
『えっ・・・』
ユウト「もう、明日から、話しかけずに、ぼくが何か言っても、絶対聞かないでくださいね。」
ニコ
『ぼくが何か言っても?』
ユウト「・・・」
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