僕の庭
「……はは、僕ときたら、情けないな」


僕は自嘲気味に小さく笑った。


「情けない。僕は、ダメだなあ」


箸を置いて、ばりばりと頭をかく。


「耕介さん? どうしたの」


花保理が訝しそうに言い、僕は少し躊躇ってから彼女に聞いた。


「少し、ゆっくり話す時間はないだろうか?」
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