僕の庭
翌日、外は一面の銀世界に変わっていた。

僕は縁側に面した和室にストーブを焚き、やかんをかけた。
部屋が暖まったのを確認し、キャンバスを持ち込んだ。
画材を一式用意し、キャンバス越しにじいっと庭を見つめる。


一夜にして姿をかえた外の世界、僕の庭は光を反射してキラキラと輝いていた。


やはり、描こう。

僕は昨夜からずっとイメージしていた図案を思い浮かべ、小さく頷いた。



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