僕の庭





コンコン……。
静寂を破る物音に少々驚いて顔をあげると、窓の外に佳穂が立っていた。
笑みを浮かべて手を振る佳穂は白い息を吐いていた。
僕は一旦筆を置いて手招きをし、彼女はカラカラと音を立ててガラス戸を開けた。
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