僕の庭


僕の描いた絵、それは小さな、質素な冬の庭の中で大輪の笑顔を見せる、彼女。



「……この一年、君と共に絵を描いてきた。桜や朝顔、もみじ、どれも綺麗だったよ。

冬になって、僕はこんな寂しい庭を描こうなんて気にならなかった。
けれど、」


僕は言葉を切って、目の前の背中に言った。
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