パーフェクトラブ〜激愛されて困ってます〜
「雷斗......私どうしたらいい?」

「美結雨?」

「私、雷斗のこと好きでいていいのかな?」

雷斗の目を見ていうことができず俯いていた。

「美結雨......」

雷斗の両手で顔を挟まれ、お互いのおでこが触れた。

「......雷斗」

恥ずかし過ぎて、顔が赤くなるのがわかった。

「俺は、美結雨を愛してる。もう離れたくないくらい。いつも近くで美結雨を感じていたい。美結雨は俺が信じられない?」

「私は、雷斗の迷惑になりたくない。これから先、雷斗は会社の代表として色んな場所に出る。その時、隣に歩く女性が私じゃ申し訳なくて......んんっ......あっ、」

雷斗はいきなり私にキスをした。強引で、なのに優しいキス。

いきなりのことでドキッとして心臓がうるさい。雷斗とのキスは気持ちよくて、もっと欲しくなる。

「美結雨は、俺がどんなに好きなのか分かってないから教えこまないとなっ。迷惑?そんなこと1度も思ったことないし、美結雨なら歓迎だ」

私がボーッと雷斗を見つめて話を聞いていると、またキスされた。舌を絡め、深いキス。経験があまりない私は雷斗にされるまま。でもその気持ちに応えたくて雷斗を引き寄せた。もっと、とおねだりしているみたいで恥ずかしいが雷斗が欲しくて堪らなかった。

「雷斗っ、あっ......愛してる」

キスとキスの合間に雷斗への気持ちを必死に伝えた。

どんどんキスが深くなる。

「美結雨、結婚しよう」

「......本当に?」

「美結雨、俺も怒るよ」

真剣な雷斗は怖い。本当に怒っているのがわかる。

「......私、雷斗よりかなり年上だし、釣り合う自信ない」

「年の差は関係ない。お互い好きな気持ちが大事じゃないの?美結雨は年下だから俺とは結婚できないの?俺に対しての気持ちってその程度のものなの?」

「そんなわけないでしょ?私は雷斗が好き過ぎて、自分でもどうしていいのか分からなくなるくらいなの。雷斗は、モテるから私より綺麗な女性とこれから先出会うこともあると思うし......だから不安で」

本当にそう思う。今、私と結婚して私より綺麗な女性に出会って後悔したら?

「バカ美結雨。俺はこう見えても一途だし、美結雨以外眼中にないから安心して」

チュッ。軽いキスをされてまたドキッとしてしまう。

「私、雷斗と幸せになりたい」

今度は私からキスをした。

「美結雨、そんなに煽ったらもう止められない」

「雷斗っ、あっ......」

「美結雨が悪いっ。思う存分、美結雨を味わうから」

雷斗があまりにもセクシーで私の胸は高鳴るばかりだ。

「いいよっ。私も雷斗を味わうから」

お互い目が合い、笑い合った。

私の夢は叶った。
いつか白馬の王子様が迎えに来てくれる。
そう信じて待っていてよかった。

最高に素敵な王子様をプレゼントしてくれた神様に感謝している。

ありがとう。


End.



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