君へ、愛の歌
♪ ♪ ♪
あれ以来、これといった出来事はない。

元々喋ることは少なかった。
先生からの雑用を一緒に手伝うなど、会社員同士のような関係だった。

奏は、男女ともに人気があり、周りにはいつも人だかりがあった。


そのまま季節は過ぎ、夏休みシーズンに入る。

蝉の鳴き声が耐え間なく聴こえる。

一言でいうと、うるさいという言葉が適しているだろう。


クラスでは夏休みに浮かれて、いつもより騒がしかった。
< 6 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop