君の隣でみる夢
「俺、その日までがんばる。もしもその時先に柚葉をちゃんと守ってくれるやつがいたらさ、そん時は今更遅いって俺のこと振ってくれて構わないからさ。」
言葉が少ない永遠が一生懸命自分の気持ちを言葉にしてくれている。
柚葉の心に熱い永遠の決心が伝わった。
「未来の俺の話聞いてほしいんだ。」
柚葉は返事ができなかった。
「最後の日にごめんな。遅刻しちゃうな。」
そう言って永遠は柚葉の背中をおした。
先に教室へ行く柚葉の姿を見送りながら、自分の頑張る理由を改めて確認していた。


ずっとしまい込んでいた気持ちを言葉にして、永遠はすっきりとした気持ちで教室へ向かった。
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