君の隣でみる夢
柚葉の母の言葉に永遠は時が止まったかのような衝撃を感じた。


再びトラックの後ろの車にクラクションを鳴らされ現実に戻った永遠は柚葉の肩にそっと触れた。
「抱き上げるぞ」
聞こえないとわかっても声をかけて頭を抱えながらがたがたと震える柚葉を抱き上げた。

抱き上げた柚葉の体の軽さに永遠は驚いた。

同時に泣きたくなった。
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