君の隣でみる夢
溢れる涙の数だけ想いがあふれる。
『柚葉?聞こえるか?どうした?』
心配そうな声に目を閉じると永遠の表情が見えるような気がした。
『・・・柚葉?聞いてるか?』
心の中でまだ電話を切らないでと思っていると永遠は穏やかな声で話始めた。
『元気か?ちゃんとご飯食べてるか?無理してないか?友達出来たか?』
柚葉は目を閉じながら永遠の声に全神経を集中させた。
『けがしてないか?困ってることないか?つらいことないか?』
大丈夫じゃないよ・・・助けて・・・そんなことを考えながら耳を傾ける。
『なにかあったらすぐ連絡しろよ?すぐに行くから。絶対に助けに行くから』

『まだ、柚葉の右側、あいてるか?』

『逢いたい』

『声が聴きたい』
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