君の隣でみる夢
永遠が自分の手に柚葉の手をまわす。
ゆっくりと階段を降りて高校までの道を歩く。
あの頃と同じ。柚葉は左。永遠は右。

歩幅を合わせて歩きながら永遠は左を歩く柚葉の横顔を見た。


あのころよりもきれいになった。

幼さの残る顔は一人の女性になろうとしていた。
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