君の隣でみる夢
いつものように高校までの道を歩き、近くの公園のベンチに座ると永遠は肩に下げていたバックを降ろした。その中から一冊のアルバムを取り出す。

それは中学時代のアルバムだった。

公園のベンチでそのアルバムを開き柚葉に見せる。

柚葉はすぐに写真にくぎ付けになった。

「柚葉?」
永遠は驚いた。

柚葉は写真の中の自分を指でなぞりながら涙を流していた。
次々に新しい涙が流れる。
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