君の隣でみる夢
柚葉を家に送ると柚葉の母から夕飯に誘われた。永遠が一緒だと柚葉はいつもよりもたくさん食べる。永遠は食事ができるまで柚葉の部屋で待つことにした。

永遠は散歩から帰り水分をとっていない柚葉に水分を飲ませようとキッチンの柚葉の母に飲み物をもらいに行き、柚葉の部屋へ運んでいると『ガタンッ』と大きな物音がした。

慌てて永遠が柚葉の部屋へ入ると、本棚からたくさんの本が落ちていた。
「大丈夫か?」
永遠が柚葉の体を確認してもけがはなかった。
「何をとろうとしたんだ?」
永遠が柚葉に聞くと、いつもの無表情のまま柚葉は床に落ちたほんの中から一冊の本をとった。
それは永遠が用意したアルバムと同じアルバムだった。
柚葉のアルバムだ。
「これが見たかったの?」
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