君の隣でみる夢
永遠は柚葉の母に握ってもらったおにぎりを出した。
「食べようか」
公園のベンチで柚葉におにぎりを差し出す。
柚葉はおにぎりを手にしてじっと見つめた。
「食べよう?」
永遠も自分の手におにぎりを持ち自分の口に運ぶ。
すると柚葉はしばらくおにぎりを見つめてから永遠の口元におにぎりを運んだ。
「?」
永遠が柚葉を見ると柚葉は永遠の口元におにぎりを運ぶ。
「俺?」
永遠がそのおにぎりを一口食べると柚葉は自分の口に運んだ。
永遠が柚葉にしていたように自分に食べさせようとしたのか、自分に何かをしたかったのかは永遠にはわからない。
「ありがとう。おいしいな。」
永遠が微笑みかけると柚葉は再び永遠の口におにぎりを運ぶ。永遠が一口食べるとまた自分の口に運ぶ。
< 189 / 362 >

この作品をシェア

pagetop