君の隣でみる夢
「でも、昨日俺はやっぱり彼女を守れなかった。」
「永遠君は十分支えになってくれたじゃない。永遠君がいなかったら私たちどうしたらいいか分からなかったわよ？」
柚葉の母は永遠を見つめる。父は黙ったままだった。
「救急車の中から柚葉が俺の名前を呼ぶのに俺はそばにいられなかった。」
「それは・・・仕方ないわよ・・・」
「俺はずっと、そばにいたいんです。俺が守りたい。彼女を支えたいんです。」
「十分守って支えてくれているじゃない。」
「全然たりません」
永遠は眉間にしわを寄せる。
「俺、彼女に何もしてあげられてない・・・。悔しいんです。なにより、俺は彼女を守りたい。支えたい。俺の名前を呼んで必要としてくれているときにはそばにいたいんです。絶対に。」
永遠の言葉には揺るがない決心を感じた。
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