君の隣でみる夢
もう一度会いたいといった自分を、待ってくれていた柚葉。
困難にも立ち向かって、待ってくれていた。

永遠も唇をかみしめた。

「そんな君が柚葉と一緒にいたいと言ってくれるのはうれしいが、君の人生を柚葉で縛りたくない。これは柚葉の願いだった。」

父の言葉に永遠は顔を上げる。

「でも、記憶がないのに・・・君の名前を娘が呼ぶんだ・・・。」
柚葉の父が涙を流す。

「失ってばかりだった娘が・・・君の名前を呼んで・・・君を・・求めてるんだ・・・」
柚葉の父の涙に永遠の目も真っ赤になる。
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