君の隣でみる夢
お風呂から上がるとお互いの髪を乾かし合い、ソファに座りアルバムをめくるのが二人の日課だった。
アルバムのページをめくりながら柚葉は覚えた友達の名前を口にする。
「夏子」
「そう。」
「夏子とメールしたよ」
「そっか」
「夏子、結婚するって」
「へぇ~」
最近柚葉は携帯電話を持った。
通話ができなくてもメールでコミュニケーションが取れる。
「興味ない?」
柚葉が永遠の顔を覗き込む。
「ない」
永遠が答えると柚葉は頬を膨らませた。
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