君の隣でみる夢
柚葉は怒る感情も思い出していた。

「怒った?」
永遠がその顔を覗き込もうとすると、柚葉は永遠と目が合わないようにそらした。

こうされてしまうと二人は会話ができない。

そんな時はそっと永遠が柚葉を抱きしめる。

柚葉と永遠の仲直りの方法だった。

柚葉はまだ頬を膨らませながら永遠を見る。

「ごめん」
永遠が謝っても柚葉はまだ頬を膨らませている。
< 252 / 362 >

この作品をシェア

pagetop