君の隣でみる夢
柚葉は膝に頭をつけてうずくまった。
永遠はただ柚葉の隣に座っていた。




夕方になり柚葉が顔を上げると
「帰るぞ」
と永遠が立ち上がり柚葉に手を差し出した。
柚葉は一瞬悩んでからそっとその手に自分の手をのせる。

永遠がぐっと柚葉の手を引いて簡単に柚葉は立ち上がった。
永遠は何も言わずいつものように自分の腕に柚葉の腕をつかませるとゆっくり階段を降りた。
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