君の隣でみる夢
「もぅ、全然帰ってきてくれないから」
そう言いながら永遠の母はうれしそうに息子に昼食を用意していた。
「なんにもないわよ」
と嬉しそうに永遠の好物を作る。

「今日はもうすぐ父さんも帰ってくるって」
永遠の言葉に母が手を止めずに返事をする。
「そうなのよ。明日から出張だから、今日は早く帰るって連絡が来たの。里華がちょうど合宿だから。母さんもついていっちゃおうかと思って。」
「ラブラブだな」
「まぁね」
永遠はキッチンに立つ母の姿を懐かしく思いながら見ていた。
「母さん」
「ん?」
「俺ができた時どんな気持ちだった?」
「へ?」
永遠の母が手を止めてリビングへ来た。
< 271 / 362 >

この作品をシェア

pagetop