君の隣でみる夢
永遠は早めに仕事を切り上げると自宅へ帰った。

「今日はあの後も起きては寝ての繰り返しで、食事は全然とってないのよ。水分は飲めてるんだけど。頭が痛いって言って・・・」
柚葉の母が心配そうに玄関で柚葉に聞こえないように話をする。
「わかりました。様子見て必要なら点滴しに病院に連れていきます。」
「食事は作ってあるし、常備菜もいくつか用意してあるから永遠君、食べてね。」
「ありがとうございます」
柚葉の母にお礼を伝えると永遠は寝室へ向かった。

「柚葉？」
そっと声をかけながら頭を撫でる。
その感覚に柚葉が目を覚ます。
「大変だったな。大丈夫か？頭、まだ痛む？」
永遠の声に柚葉は首を横に振った。
「嘘つき」
永遠が微笑むと柚葉も微笑んだ。
「起きれそう？」
永遠が柚葉に聞くと柚葉がゆっくりと起き上がる。
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