君の隣でみる夢
柚葉が作った朝食を食べながら休日の永遠と何をして過ごしたいか柚葉が話始めた。
「赤ちゃんのもの、見に行きたい」
柚葉からの提案に
「いいね~」
と永遠が微笑む。
「体調は?」
「平気」
「柚葉、夜、ちゃんと眠れた?」
永遠の言葉に柚葉は微笑みながら「ぐっすり」と答えた。
「そっか」永遠はそう返事をしながら心ではまったく違うことを考えていた。

夕べは柚葉がパニック発作を起こして過呼吸になりあまり眠っていない。
過呼吸が落ち着いてから柚葉は今日はずっとベットで横になって過ごしたいと話していた。
今日も柚葉はそのことを覚えていない。
こうして夜中にパニックを起こして、朝になるとその記憶を失っていることが最近増えている。
永遠はこっそりその日のことを記録していた。
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