君の隣でみる夢
陣痛室に入ってから、分娩用の服に着替えを済ませた柚葉は再び病室の中をうろうろと歩き回っていた。
痛みを逃すためにはこうしているほうがいいと柚葉が永遠に伝えた。
永遠はどのような状況でも立ち会えるようにと自分も着替えを済ませた。
柚葉に陣痛がくると柚葉の近くに永遠が立ち、柚葉は永遠につかまりながら痛みを逃す。
陣痛の合間に飲み物を口元にはこんだり、腰をさすったりと永遠も懸命にサポートしている。
病室には二人きりだった。
柚葉の両親も永遠の両親も別の待合室で待機している。
「永遠」
「ん?」
「・・・」
柚葉は不安になるたびに永遠の名前を呼んだ。
永遠はそのたびに微笑み返す。
「二人の時間もあと少しだけだね」
「あぁ」
「もっとデートすればよかったね」
痛みを逃すためにはこうしているほうがいいと柚葉が永遠に伝えた。
永遠はどのような状況でも立ち会えるようにと自分も着替えを済ませた。
柚葉に陣痛がくると柚葉の近くに永遠が立ち、柚葉は永遠につかまりながら痛みを逃す。
陣痛の合間に飲み物を口元にはこんだり、腰をさすったりと永遠も懸命にサポートしている。
病室には二人きりだった。
柚葉の両親も永遠の両親も別の待合室で待機している。
「永遠」
「ん?」
「・・・」
柚葉は不安になるたびに永遠の名前を呼んだ。
永遠はそのたびに微笑み返す。
「二人の時間もあと少しだけだね」
「あぁ」
「もっとデートすればよかったね」