君の隣でみる夢
車いすに乗った一人の女性。

「ママにどうぞして」
父の言葉に息子は
「どぉーじょ」
とボールを渡す。
「ありがとう。陸。」
満面の笑みで返し女性は自分の膝の上にボールを置いた。


父はボールを見ている息子の目を盗んで女性に口づける。


女性は頬まで真っ赤にしてはにかんだ。

「愛してる。柚葉。」
「私も、愛してる。永遠。」
お互いにささやき合い微笑みあう。
< 359 / 362 >

この作品をシェア

pagetop