君の隣でみる夢
柚葉は退院してから2日間学校を休んだ。そして・・・


「柚葉～！永遠君来てくれたわよ」
いつものように階段の下から母に呼ばれて洗面台の鏡に映る自分の頬をたたき気合を入れる。

あの病院での日から永遠に初めて会う。
柚葉はいつもとは違う緊張をしていた。

肋骨を骨折してる柚葉は上半身をがっちりとギプスで固定している。手すりにつかまりながらゆっくりと階段を降りると永遠は珍しく玄関の中で柚葉を待っていた。
「ちょっとおじゃまします」
永遠は母にそう伝えると玄関から家の中に入り階段を降りる柚葉の体を、がしっと支えた。
「いつもごめんね」
柚葉の母の言葉にいつものように「いえ」と短い言葉で答える永遠は柚葉の足元から視線をそらさず慎重に支えてくれた。
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