君の隣でみる夢
永遠は次の日の朝、両親に医大に進学したいと伝えた。

両親は優しく微笑んで頷いた。
父は永遠の頭を撫でた。

「やめろよ」
そういって照れる永遠に
「母さんにもさせてよ」
と母も頭を撫でようとする。
「やめろって」
よけようとする永遠を、まだ永遠よりも少し背が高い父が体を抑え込み母が永遠の頭を撫でた。
「やめろ」
永遠がふと母を見ると
「大きくなったのね」
と母の瞳が少し潤んでいた。
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