君の隣でみる夢
あっという間に季節が移り変わり冬になっていた。
永遠と柚葉は体育祭以来ほとんどその姿すら見ていない。
時々すれ違ってからお互いに振り向きその後ろ姿を目で追うことはあっても、話をすることはなかった。


そして柚葉の受験当日。

柚葉は進路室の情報で同じ日に永遠も大学受験していることを知っている。




朝早く一人で受験会場へ向かう柚葉。

永遠と登校しなくなってから自分の力で学校までの道のりを歩き前よりもまっすぐ歩けるようになった。ここからが本当の始まりだと思いながら会場を目指した。
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