キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「「乾杯。」」

「よろしくね。」

「仲良く過ごそうね。」




あれから直ぐ尋ちゃんから電話が入ったの。

もちろん『おめでとう!』って。

でも、お祝いはそこまで。

『もう!
二人共周りに気を使いすぎだよ!!
やっと夫婦になったんだよ!
私やお父さん達は、明日以降で良いの。
今日くらい、ゆっくり二人で過ごしなさい!
お姉ちゃん。
お兄ちゃんを、いっぱい待たせたんだからね。
明日は、起きれないかもしれないよ。
まぁ、朝起きれたら電話ちょうだい。
また今度、みんなでお祝いしよう。
お・兄・さ・ま!
やっとだね~
頑張って~』って…………。

真っ赤になる悠君を不思議に思いながら

「今日は二人で良いみたいだから、ケーキ買って帰ろう!
ショートケーキ~」って鼻歌を歌ってたら。

「唯はそのままでいてね。」って頭を撫でられたの。

そうして帰って来ると

待ち焦がれてた悠とパールに

「これからは、みんな森さんだよ!」って報告して

久しぶりの手料理を用意した。

メニューは……………。

結局あれこれ悩んだ割には

リクエストの唐揚げとパスタとサラダ。

「後でケーキを食べるから
あんまり食べれないでしょ?
それにこれからは………
毎日奥さんの手料理を一生食べれるんだから
焦る必要ないもんね。」って……。

そうだよね。

一生、一緒なんだ…………。

ちょっとずつ実感が沸いてきた。
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