キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「ほら、もうおしまい。」

ソファーに座って抱き寄せたまま、グラスを取り上げる。

「ダメ~!
これは唯ちゃんの。」

ニッコリ笑って再び口にすると

「はぁ~っ」ってため息をついて、諦めた顔をした。

「飲んで良いけど………
明日、知らないぞ。」

それでも温かい目をして、頭を撫でてくれる。

「それで…………さっきは何を悩んでたの?」

さっき???

さっきって………………………

あぁ~。

さっき考えてたのは…………エッチのこと。

怖いし痛いって聞くし、恥ずかしいし。

赤ちゃんが欲しいけど………

中々気持ちが追いつかない。

海晴ちゃんにも『赤ちゃんの為じゃなくて、二人の愛を深める行為だ』って

言われるし。

まだまだ子供な唯には…………

エッチが赤ちゃん意外で、愛が深まるって言うのが分からない。

でも…………………。

悠人先生と出逢って…………

好きを知って…………

大好きで………愛してて…………。

もうこれ以上ないかな?って思うのに。

もっといっぱい好きになって、愛が深まるなら……………

したいって………思ったの。

けど………

やっぱりエッチって……エッチでしょう?

純粋で真っ直ぐって思ってくれてる唯が…………

エッチしても良いのかな?って思い始めたって悠君が知ったら………

幻滅して嫌われる?って不安になったんだよね~
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