キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「あぁ~!!」

「思い出した?」

思い出してはないけど……………。

カルピスのアルコールを飲んで……………

想像はつく……………。

「…………………もしかして?」

唯の質問に、ニッコリ。

多分、これが答えだよね…………。

「ごめんなさい。」

恥ずかしくて………情けなくて…………

涙が出てくる。

「うぅ……………ごめん………ぐすっ……………なさい。」

ポンポン。

頭を撫でて、抱き上げてくれる。

「謝ることはないよ。
俺は、嬉しかった。
唯ちゃんに流されて、キスマークをつけちゃったから………
ごめんなさいは………俺の方だよ。
『愛を深めたい』って言われて………
嬉し過ぎて、多賀が外れたんだ。
もちろん待つけど………
唯ちゃんが大丈夫って思ってくれるまでの、予約のサインだと思って。」って。

この言葉。

キスをする前にも………言われたなぁ。

ホントは、結婚して旅行にも行って。

なのにまだ待たせてる方が可笑しいのに。

予約のサインって……………。

「悠君、ごめんね。
予約のサインで………大騒ぎして。
ホントは、予約なんてする必要もないのにね。
もう少し………もう少しだけ………ごめんね。」

「そのつもりだよ。
気にせず、笑顔を見せて。」

悠君によってあげられた顔は………

涙で、とっても不細工なはず。

それでも

「可愛い。」って……キスしてくれる。
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