キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
あれから…………

細胞の検査結果が大丈夫だった悠君は。

具無し味噌汁とおもゆから始まった

食事療法にも、大喜びで取り組み。

メキメキと体力も取り戻して…………

リハビリにも精力的に取り組んだの。

お兄ちゃんいわく………

『やっぱり、唯ちゃんっていう餌が効いた!』って大笑いしていたけど………。

同じ事を、看護師の後藤さんにも言われ

そうかな?ってちょっとだけ思うようになったの。




唯は、心配性のみんなに支えられ。

暗くないように

帰る前にお部屋の電気がついていたり。

遅くなると送ってもらったり。

一人でご飯を食べる時がなかったり。

とにかく過保護に守られて過ごした。

特に過保護だったのは、お義父さん。

始めの3日だけ悠君の病室のお泊まりするって決まってたのに……。

結局ベッドを置いたままにしてもらって

週末は、毎回お泊まりしていたの。

その間の、悠とパールのお世話はお義母さんと大樹君。

申し訳ない思いだけど………

お断りすると

『あのベッドだと、寝にくいから?』

『病室が怖いなら、ホテルを取って尋ちゃん達にお願いするよ?』と

益々大袈裟な事になるから……………

受け入れたの。
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