キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
もしかして、ホントにちょっとは成長したって……

思って良いのかなぁ???

思わず頬を摘まもうとしたら

「唯ちゃんが痛い思いしなくてもホントだよ。
実感したいなら………」って言って

大人のキスをされちゃった。

もう!

「これなら、痛くなく実感出来るでしょ。」

先生のイタズラに怒りながらも

やっぱり、今誉められたことに頬が緩む。

「ねぇ、唯ちゃん。
………………年をまたがず…………結婚しない??」

えっ??

結婚って………。

「でも………
園長先生が、来年まではダメって…………。」

「それは~
新しくひよこ組を立ち上げ、主任補佐まで任せた手前。
これ以上唯ちゃんに負担をかけたくないからだよ。
でも………
俺や園長が思った以上に、唯ちゃんは成長してて。
引っ越しとひよこ組と主任補佐の仕事を
難なくやってのけてくれたから………
結婚式もいける気がしてきたんだ。
おまけに、ブライダルコーディネーターまで味方につけちゃったし。
どう??
どうしても難しければ……諦めるけど………。
今日のコメントを聞いてて。
みんなに協力してもらうことに、抵抗がなくなったなら。
幼稚園でやる結婚式を協力してもらうのも大丈夫かなって思って。
どう?」
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