ロックンロール、黒山くん!
こんな生活が始まったのは、ほんの一ヶ月前。
黒山「なぁ、お前さ、歌とか興味ねーの?」
『えっ、?私?』
いつも通りの昼休み。友達とお弁当を食べようとしたとき。
クールで女の子とは一切話さない黒山くんがいきなり話しかけてきた。
黒山「うん。お前。赤坂えみり。」
『えっ、』
友達は驚きのあまり口が開いたままだし、
クラスは学校1のイケメンと言われる黒山くんがしゃべったとザワつき始めた。
黒山「だから、歌」
『う、うたぁ?』
意味がわからん。
そのとき、
ドタドタと廊下からすごい勢いで教室に飛び込んできた2人組。
それが、優くんと大我だった。
こちらは、学校2位、3位を争うイケメン。
優「あーーー!もうー!風斗が話しかけたらびっくりしちゃうでしょー!」
大我「だから俺たちに任せろって言ってたのに」
もう何が何だかわからん。
いつの間にか大我に腕を掴まれて
階段をかけのぼって
気づいた時には屋上にいた。