放課後の続き
そう思うと、大変だとしか思わなかった

この赤ん坊すら可愛く思えてきた。

「璃子ちゃん、ベットで良い?」

赤ん坊をソッと降ろす仕種が…………

女に見えて、どきっとした。

今はまだ、女子高生だけど…………

後数年もしたら…………俺の奥さんで…………ママかぁ。

一人、妄想の世界を旅していたら。

「はぁちゃん、お祝い。」と注意を受けた。

里帰り出産をしていた璃子だから。

生まれて今日まで、赤ん坊の披露が出来ず

4ヶ月の赤ん坊に、祝いを渡すことになった。

「これ………二人から。」

「祝いは、おじさん達に十分貰ったから…………。」

遠慮する二人に

「そう言うと思ったから、大した物じゃないよ!
しぃちゃんが、これから着そうな服とオモチャ。
女の子って、良いねぇ!!
服を選ぶの、メッチャ楽しかった!」

そうそう。

お陰で………決まらないからと言って

全部買うから………大変なことになった。

店員さんも、包むのに一苦労だったんだからな!

「はぁちゃん!
かなも、女の子が欲しい!!」

ブッ!!

出されたコーヒーを、吹き出すと

誠次が、大爆笑しながら拭いてくれた。
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