放課後の続き

「オイ、夏苗。
お前………意味分かって言ってるか？
春人に、エッチしようって言ってるんだぞ。
もしかして？？」

からかう誠次を睨むが………

顔が、真っ赤だ！

「もぅ！可愛いからってからかわないの！」

璃子に怒られる誠次も………

俺と一緒で、尻に敷かれているようだ。

「しおりって、どういう意味が有るんだ？」

照れるかなを庇って、話をそらすと。

待ってました！！とばかりに………

張り切って答える誠次。

「しおりの漢字は、本に挟む………あの栞。
自分なりの時を刻んで欲しいと願って………つけたんだ。」

「素敵！！
………………そうだよねぇ。
みんな、名前一つ考えるところから………
親の愛をいっぱい受けて、育つんだよね。
その大切な子供たちを預かる仕事につくんだよね…………。
しっかり頑張らないと！！」

この純粋さが、かなの魅力なんだろうな………。

イノシシのように、猪突猛進な行動もあるけど。

自分をしっかり持って、生きているもんな。

そう言えば…………

初めてウチに来たのって……

誠次に失恋して、ずぶ濡れだったんだよなぁ。

大泣きしてたのに、ウチですんなりシャワーを浴びて。

今は、笑いながら二人の赤ん坊を抱いて

俺の子供が欲しいって爆弾発言までかましてるんだから。

人生って、面白いよ。