放課後の続き
『その内迎えに行くからな。』と

…………………心の中で呟いた。




諦めようと、何度も試した。

他の女を抱いたり

深酒したり……………

けど、無理だった。

他の女なんて、抱ける訳もなく。

酒で忘れても…………

朝起きたら、また思い出す。

いっぱい苦しんで

いっぱいもがいたのに……………

こうやって、少し顔を見て…………声を聞いたら…………

やっぱり、諦めるなんて…………出来ない!

かなが本気で、迷惑そうなら……………。

それでも諦めただろう。

けど…………

彼女は、唇を噛んでいた………。

だったら…………諦めるのを…………諦めるしかない。

理由も解らなければ…………

また一緒にいられる保証もない。

唇を噛んでいたことすら………

ホントは……………錯覚だったかもしれない。

それでも………

このまま諦めることはできない!

他の女に行けないなら…………………仕方ない!!

かなを取り戻すだけだ!!
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