放課後の続き
「未成年で、ウチに出入はいけませんねぇ~
ところで、優しい彼氏さんですね。
烏龍茶で、待たれてましたよ。」

イケメンマスターに、話しかけられたかなは………

まだ誠次に片思いしていた頃のような

はにかんだ表情を見せた。

フン!

マスターがイケメンなのは、男の俺でも認める事実だが…………

なんか………気に入らないんだよなぁ。

ヤキモチだときづいたマスターに苦笑いされる。

その内誠次の耳に『ヤキモチ妬いてた』って入りそうだな。

「かな、帰るぞ。」

「だったら、みんなに言ってくる。」

「会計は、済んでるから。」

俺の言葉に

「かなの彼氏さん?」

「カッコイイじゃん!!」

「優しいんだねぇ~」と。

悪い気しないでいると………

「またお待ちしてます。」と笑われた。

このマスターには、笑われてばかりだなぁ。

「今度は、ゆっくり来ます。」とコッソリ伝えて店を出た。

「酔っぱらい……………車まで歩けよ。」

ふらつくかなの手を引いて車に誘導すると

「はぁちゃん。
ありがとう!大好き。」と抱きついてきた。

はぁ?

えっ!!

酔っぱらいとは分かっているけど。

ヤキモチ妬くほど心配していた俺としては…………

結構ニヤける。
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