放課後の続き
「あぁ、えっと。
彼女に………
冗談で『バースデーの時に手を出すぞ!』ってからかったら
『うん。』って言われて……………
おまけに『想い出に残る場所が良い!』って言われたら……………。
どうすれば良い?」

「…………………………………………プッ!!
アハハハハハ。
すみません……………けど…………。
アハハハハハ。」

以外に笑い上戸の彼に

散々笑われて。

「そりゃあ、兄貴の話しどころじゃないですね。
兄貴の話しは、『初めて』が上手くいったら…………
ゆっくり聞かせて下さい。」と言われてしまった。

笑われついでだよな…………。

誠次には、絶対に秘密で頼むと念押しをしてから………

「君だったら………
真に受けて…………行く?
彼女はホントに、初めてを経験したいと思ってると思う?」と

聞いてみた。

正直、かなが本気で経験したいと思っているのかが分からない。

軽々しく『うん』と答えたとは思わないが。

俺に対して、無理してるんじゃないのかと思う。

…………………というのも。

一度別れた時に

『はぁちゃんと私って、一回りも違うでしょう?
だから子供に見えるのも、仕方ないんだけど………。
頭で分かっていても…………悔しいの。』と言われた。

後で分かったことだが。

俺が昔、関わったことのある女が。

ストーカー紛いのことをして、俺の子供を妊娠していると

嘘の情報を流したことで。

まだ高校生のかなを傷つけてしまった。

あの時のことを、心のどこかで引きずってないのか?

だから、焦って関係を持ちたいと

思ってないか気になるんだ。
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