放課後の続き
「どうして一人で生活することに、なってるんだ??
ウチは…………例え俺がいなくても
多岐さんや大勢のお手伝いさんがいるから……
一人になることなんてないだろう?」

かなの考えてることは、薄々気づいていた。

俺と一緒に生活することを解消するか………。

そこまでしなくても…………

二人で過ごす時間を減らして、一人で頑張る時間を

増やそうと、考えているはずだ。

それを吐かせようとして

お化け屋敷を誘ったんだけど………。

知らないふりで聞いてみる。

「えっ!?
あっ!!
えっと…………………」

鋭い指摘に言葉を失っている。

「何か言いたいことが、有りそうだな。
ホテルに帰って、ゆっくり話すか?」

俺の提案に

逃げられないと覚悟をしたのか…………

シュンと項垂れて、頷いた。
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