放課後の続き
「はぁちゃん、あのね……………。」

言いにくそうなかな。

ほろ苦いチョコを口に放り込みながら「何?」と聞いてみる。

「あの………ね。
あの……………。
私っ………もう大丈夫だから。
……………………………えっと。
シャワー………浴びれば良い??」

多分そう言うだろうとは思っていたけど。

あまりに直接的な言葉に、食べていたケーキを吹きそうになった。

「何が、大丈夫?」

意地悪な俺の質問に…………

真っ赤になって下をむく。

「かな。
エッチは……………『大丈夫』になったからすることじゃあないよ。
お互いの、好きな気持ちが高まって
したいって気持ちでいっぱいになった時…………する行為だと思う。
かなは…………………無理してるだろう?
捨てられたり、嫌われない為に
『しよう。』って言ってるようにしか見えないんだけど。」

俺の言葉に、ハッとしたように顔を上げた。

「恥ずかしいなら…………………リードする。
怖くて不安なら…………優しくする。
けど…………
かなは、そうじゃないよな?
もっと何か………別の思いがあるよな?
だから、戸惑ってるんだよな。
………………………………答えは、分からない。
けど……………俺には感じるんだ。
かなが戸惑っている訳を……………。」
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