放課後の続き
「はぁちゃん、ごめんなさい。
私、ズルいことばかり考えてた…………。
好きな気持ちに変わりはないけど。
自分の目的の為に…………『しよう!』って言ってた。」

「目的?」

コクンと小さく頷いて、話し始める。

「私……………やっぱり幼稚園の先生になりたいの!
はぁちゃんのこと………大好きだし
離れていた分を、いっぱいデートして埋めたいって思うんだ。
けど………
幼稚園の先生になれる時間も、限られてて。
いっぱい勉強して、夢を叶えたいって思う自分もいるの。
エッチは…………
はぁちゃんに合わせて、無理してしようなんて
思ってないからね!!
どちらかと言うと…………
私の安心材料が欲しかったの。
心も体も繋がってるから…………
『もう別れたりしない!』って。
……………あのね………………。
勝手なんだけど………
これから1年半の短大生活と幼稚園の先生をしている間は………
そっちを優先したいの。
はぁちゃんのこと……………大切だし。
一緒にいたい気持ちに変わりはないんだけど…………
今だけは…………こっちを優先したいんだ。
だって…………
はぁちゃんとは、長い人生…………ずっと一緒にいられるから………。
……………………ワガママで、ごめんなさい。」

「やっと言ったかぁ。
もちろん、それでいいよ!
元々そのつもりで
高校時代から協力してきたんだから。
ホントに不安なら、エッチをしたらいい。
けど違うなら………………二人が納得してからにしよう。
今日、ここに決めたのは
エッチするためじゃないんだ。
あの観覧車で…………………もう一度約束しようと思ったから!
エッチするより、心が繋がってる方が安心できるだろう?」

「はぁちゃん………………。」
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