放課後の続き
「オイ、春人。
かなちゃんから連絡が、あったか?」

意外な人物からの心配に首を傾げていたら…………

「悪い。
また、お前達を巻き込んでしまったようだ。」と

物騒な言葉を聞いた。




電話してきたのは…………貴文。

かなが幼稚園教諭になって、1年半が過ぎた頃だった。

「以前、かなちゃんに見合いの話しが出たことがあっただろう?」

忘れもしない………

かなが高校3年の2月のこと。

俺達が別れる原因になった事件だ。

貴文の腹違いの弟と

その弟を守る為に家を出た、弟にかかわることだった。

かなのお祖父さんは、元大臣だった為。

縁戚関係になりたい貴文のオヤジさんが

弟と見合いをセッティングした。

かなが俺を諦めるように

昔、知り合った女にストーカー紛いの事までさせて

自分に有意になるようにした。

「今回また、同じ事をしたみたいだ。
オヤジの方は、俺が今度こそ潰す。
だから…………
かなちゃんの方は、頼む。
かなちゃんは………
今回、俺の弟と連絡を取って
何やら動いているようだ。
弟は……………
前回は好きな奴もいなかったみたいで、傍観していたが。
今回は、守りたい娘がいるらしく
必死で動いてるらしい。
とにかく、二人で協力してどうにかしようと思っているみたいだから
心配はいらないと思うが。
お前…………。
相談どころか、報告もないって…………怒らない??」
< 156 / 166 >

この作品をシェア

pagetop